【気になるコトバ】⑪大切なのは、「何をするか」よりも「何をしないか」です。子どもにどんな害を与えないかがすごく重要で、あとは自己成長力で何とか育つのです。

【気になるコトバ】では、カウンセリングや心理学に関する用語を初め、文学、哲学、仏教などの言葉を解説したり、所感などを述べたりしていきます。

さて、今日のコトバは…


大切なのは、「何をするか」よりも「何をしないか」です。子どもにどんな害を与えないかがすごく重要で、あとは自己成長力で何とか育つのです。(諸富祥彦『プチ虐待の心理~まじめな親ほどハマる日常の落とし穴~』)

前回に引き続き、子育てにまつわる言葉です。

昨年千葉県野田市で起きた女児の虐待事件の裁判の判決が出されたことは、記憶に新しいですね。

この事件のように公になるには至らなかったり、子どもの生命に危険が及ぶほどではないけれど暴力や暴言などを子どもに浴びせてしまうような、そんな親の振る舞いについて問題提起した著書があります。

それが『プチ虐待の心理』という著書です。

「虐待」と言うと、一般的に言われる身体的・肉体的暴力やネグレクト(養育放棄など)を指し、それと疑われる場合は子どもを保護するために児童相談所に通報する義務があります。

それに対して本書で言う「プチ虐待」は以下の2点に定義されています。

1.子どもの保護にいたるまでではないけれど、親に育児の意欲がない。子どもがかわいいと思えないし、本当は「生まなきゃよかった」「もう親やめたい」などという思いを抱えながら、何とか子育てをしている。そのため、気分をまぎらわすためについスマホやゲームばかりしてしまい、子どもに「必要な情緒的な応答」を十分に与えていない「プチネグレクト」。 

2.子どもの体にあざができるとか、子どもの生命に危険が及ぶほどの暴力ではないけれども、「軽くぶってしまう」「言葉の暴力をしてしまう(例:『あんたなんか生まなきゃよかった』『どうして生まれてきたのよ』『お前が悪い!』)」。こうした、言葉の暴力や身体的暴力による「暴力的なプチ虐待」。

詳細は過去に以下のページで記しているので省きますが、親の何気ない言葉や振る舞いが、子どもにとって害となり、その可能性を奪っていく。そうならないためには、たとえ子どもに対して気の利いた事はできないにしても、最低限のラインを守って行くことが大事。そんなことを考えさせられます。

https://ameblo.jp/rurina37243/entry-12396956482.html


#気になるコトバ #虐待 #おうち時間 #stayhome

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